こんにちは。だんにこ(@dannikosu)です。
Azure認定資格のAZ-104を勉強開始してから1ヶ月半ほどで合格できました。
1000点満点中、700点合格で707点。
まさしくギリギリでした(笑)。
本記事では、AZ-104の解説から勉強方法、試験勉強時間を短縮しながら試験に受かるまでのコツをお伝えしたいと思います。
AZ-104はAzure認定資格の中でも大人気の資格なので、この記事があなたの学びになってくれたらうれしいです。
以前に初級資格AZ-900を取得したんです。
その合格体験記も記事にしてみました。
Azureについてまだ詳しくわからない人は参考になると思いますよ。
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AZ-104の試験概要
AZ-104の試験概要は以下になります。
- 【試験】 AZ-104: Microsoft Azure Administrator
- 【受験料】 23,213円(税込)
- 【試験時間】 120分(試験準備30分を除く)
- 【問題数】 40~60問
- 【合格基準】 700点/1000点
- 【試験形式】 CBT(コンピュータを使用した試験)、選択式
- 【受験場所】 テストセンター(試験会場)か、自宅または職場のオンラインかを選択
試験時間は120分と多く感じますが、問題の文章を読み解くという点を考えると、そんなに多くはないです。
個人的には、しっかり勉強して臨んだわけではないので、残り時間が少しでした。
試験場所が選べるようになったのはいいことですよね。
それぞれの試験場所のメリット・デメリットは以下です。
テストセンター(試験会場)
- メリット
- 試験会場に向かううえで、「試験を受けるぞ」という気持ちが高ぶる
- 試験会場にて、メモ用紙とペンが借りれて、メモが取れる。(メモは試験後回収される)
- デメリット
- 行くまでの手間、交通費などがかかる
- 試験会場で別の試験を受けている人がいて、気が散る場合がある
自宅または職場
- メリット
- 試験会場に行く手間が省けて、時間に余裕ができる。
- いつも慣れた自分の家などで受験ができる。
- デメリット
- オンライン試験では、メモ用紙、ペンが禁止されている。
※試験アプリ上でメモが取れるが、操作しずらい - 試験を受けるまでの手続きが面倒。
(身分証明の撮影、部屋の中の撮影、カンニングになりそうなものを隠すなど) - 試験中は試験部屋に誰も入ってはいけないので、家族に忠告しておかないといけない。
- 試験中は常に試験監督がWebカメラ上で監視しているので、気が散る場合がある。
今回、僕は自宅で受けました。
やはり試験会場に行く手間が省けるという点は一番いいですね。
自宅または職場のデメリットも多めですが、慣れればあまり気にならないですよ。
料金は?無料で受講する方法はある?
受講料23,213円と結構な値段になりますよね。
AZ-900では、オンラインの無料トーレニングを受講すると無料クーポンが得る事ができました。
基本的に900番系の入門資格は、Azureの人口や上位の資格を受ける人を増やすための宣伝のため、無料クーポンを配っているとも考えられています。
AZ-104には上記のような無料クーポンは見当たらなかったです。
ただ、MS BuildやIgniteといったMicrosoft主催のイベントに参加していると無料のバウチャー(クーポン)が入手できるという噂があり、そういったイベントに参加してバウチャーを入手を試みれば無料で受講できそうです。
また、あなたが働いている会社がAzureを使用していると、会社によっては無料で資格を受験できるクーポンが付与されるみたいなので、ご自身の会社にも一度問い合わせてみてください。
AZ-104の出題範囲
Azureを提供しているマイクロソフトが公表しているAZ-104の試験内容は以下です。
Azureの管理、ネットワーク、サーバ、ストレージ、セキュリティ、監視、ガバナンスなど幅広い知識が必要です。
この試験の受験者には、組織の Microsoft Azure 環境の実装、管理、監視に関する専門知識が必要です。
このロールの責任には、クラウド環境での ID、ガバナンス、ストレージ、コンピューティング、および仮想ネットワークの実装、管理、および監視、さらに必要に応じてリソースのプロビジョニング、サイズ、監視、調整が含まれます。
Azure 管理者は多くの場合、組織のクラウド インフラストラクチャを導入するための大きなチームの一員として働きます。
この試験の受験者は、Azure のコア サービス、Azure ワークロード、セキュリティ、およびガバナンスについて十分に理解しているとともに、Azure の管理に関する少なくとも 6 か月の実務経験が必要です。
さらに、このロールには、PowerShell、Azure CLI、Azure ポータル、Azure Resource Manager テンプレートの使用経験が必要です。・Azure ID とガバナンスを管理する (15 - 20%)
・ストレージの作成と管理(15 - 20%)
・Azure コンピューティング リソースのデプロイと管理 (20 - 25%)
・仮想ネットワークの構成と管理 (25 - 30%)
・Azure リソースの監視とバックアップ (10 - 15%)
分かりやすく説明しますね。
大きく分けて、以下6つについて学習していきます。
Azureの管理ツール
Azureには様々な管理ツールが用意されていて、Web上で使用するAzureポータルから始まって、Azure PowerShellなどのCLI(コマンドラインインターフェース)などもあります。
これらの操作の理解などが求められます。
またARMテンプレートは、Azureリソースの設計図を作成して、すぐにAzure環境をデプロイ(作成)することができます。
そのARMテンプレートの記述内容なども学習します。
さらには、Azure Active Directoryにも触れ、ユーザー認証、ユーザー管理やオンプレミスのActive Directoryとの違いも学びます。
ガバナンスとコンプライアンス
いろんなユーザーがAzureを利用する中で、みんながすべてのAzureの機能が触れると問題です。
例えば、一般ユーザーが消してはいけないAzureリソースを消したり、勝手にAzureの設定を変えられても困ります。
そのためにも、各ユーザーに操作できる権限を狭めたり、そもそもリソース自体に削除されないようにロックをかけたりするのが必要です。
そういった権限関連についてここでは学習します。
また、Azureにかかるコストの確認方法やビジネスルールに基づいたAzureの使用についても学んでいきます。
仮想マシン、ストレージ
ここでは、仮想マシンと呼ばれる、Azure内のPCについて学びます。
仮想マシンに関する用語、設定方法、耐障害性を踏まえた、Azureデータセンター内の仮想マシンの場所選択など、学ぶことは多いです。
また、大事なデータを保管するストレージも学習します。
各媒体の特徴、耐障害性を考えたストレージの配置、ストレージに対するセキュリティなど、こちらも覚えることは様々です。
個人的にはこのセクションが一番覚えることが多かった感触です。
ネットワーク、サイト間接続、ネットワークトラフィック管理
ITインフラにはなくてはならない、ネットワークについて学んでいきます。
Azure内ネットワークの基本、Azure Firewallなどのセキュリティサービス、DNSなどについてです。
ネットワークの基本概念の知識があれば、そこまで難しくない内容だと思います。
また、Azure内の別ネットワークに接続するサイト間接続、オンプレミスとAzureをつなげたハイブリッドクラウドについても知識が必要です。
さらには、Azure Load Balacerを用いたネットワーク負荷分散、Azure Application Gatewayを使用したWebサーバー専用の負荷分散サービスについての理解が求められます。
App Service、コンテナー
Azure内でWebアプリケーションを展開したい場合に、App Serviceを使用します。
そのApp Serviceの概要、使用方法などを学びます。
また、最近のソフトウェア開発環境ではコンテナーと呼ばれる、アプリのコードと必要なファイルが一つにまとまった箱(コンテナー)について学習します。
データ保護、監視
最後は、Azure内のデータ保護、バックアップについて学んでいきます。
Azureを使用している際に、ストレージやディスクの障害、ユーザーが誤って仮想マシン内のデータを削除してしまったなどのヒューマンエラー、プログラムのバグによりデータを上書きしてしまったというような場合を想定してバックアップは必須の知識となってきます。
また、Azure Monitorと呼ばれるAzure内のデータの流れを可視化するツールについても学習します。
外部からの悪意のある攻撃から始まって、Azureを使用しているユーザーの行動監視なども可能です。
さらにはAzureネットワーク上の通信内容を監視するNetwork Watcherの理解も必要です。
試験範囲は広めですが、1つずつ確実に学んでいけば、資格取得が狙えるレベルまでいけるので、少しずつ頑張っていきましょう。
試験難易度は?
Microsoft Azureの認定資格は、専門性の高さや難易度によって、3つのレベルに分かれています。
- Microsoft認定資格のレベル
- Fundamentals 初級編。Azure未経験者などをターゲットとしている。
- Associate 中級編。ある程度Azureを触れる管理者、インフラエンジニア、システムエンジニアなどが対象。
- Expert 上級編。高い専門性が求められる高度な資格。持っていれば、Azureの仕事での中心人物に。
AZ-104はこの中でも中級編の「Associate」に分類されます。
上記の出題範囲からも分かるように、かなり範囲が広いです。
ですが、このレベルの資格を持っていると、ある程度自分の力でAzureを使ったインフラ構築ができるようになります。
また実際にできなくても、Azureの話にはついていけるレベルにはなっていると思います。
勉強方法
ここからは僕がやった勉強方法を皆さんにお伝えしていきたいと思います。
参考書
まずは上記参考書を2周しました。
ここでは試験範囲の大まかな知識を蓄える意味で、1周目はしっかりめに読みました。
2周目は、さらっと読み飛ばして、章末問題を満点取るまで繰り返し解きました。
この本に書いている問題は、実際の試験よりはやさしめに設定されています。
しかし、基本部分を大まかに出題してくれているので、やって損はないと思います。
もちろんこの本だけでは合格は厳しいかもしれませんが、教科書変わりだと思って読んでみてください。
僕は参考書を2周読み終えるのに1ヶ月ほどかかりました。
仕事の合間に勉強を続けて、日々コツコツと進めることを意識していました。
私は徹底攻略シリーズしか読まなかったですが、最近ではAzureの書籍も増えてきています。
現時点では、日本語対応のものがあと1冊しかなく、以下の書籍になりますので、気になる方はチェックしてみてください。
問題集
問題集は、AZ-900でもお世話になったUdemyを使用します。
自分の未来に投資しよう。サイバーセール中はUdemyコースが最大90%OFF。
出てきたトップページから画面上部の検索ボックスにAZ-104と入力して検索しましょう。
僕がおすすめするのは、【2022年最新版】AZ-104 Microsoft Azure Administrator模擬試験(4回分260問)です。
この問題集ですが、問題も程よく難しく、知識定着に一役買ってくれました。
僕はこちらを繰り返し解くことで、本番の問題形式に慣れました。
試験後半に出てくる長文問題があるのですが、試験範囲の総合的な知識を要求されるので、僕自身かなり強化されました。
この問題集にはかなり助けられた印象です。
受かりたい人はぜひ購入しましょう。
僕はこの問題集を2週間ほどで2周しました。
Udemyではよくタイムセールや初回ログインセールなど割引をよくしています。
ページを開いたときに割引と書かれていたら、チャンスです。
割引期間が過ぎてしまうと、正規の値段になってしまうので、迷っているなら購入しましょう。
Udemyの問題は試験に比べてやや難易度高めです。
ですが、出題形式や文章の感じ、ケーススタディを踏まえた問題などが体験できます。
UdemyのAZ-104の問題集はこれだけではありません。
実際にご自分で検索して調べてみてください。
講義
最近は、実際に手を動かして、講義を受けるハンズオン研修などが主流です。
以下はMicrosoftの各種サービスの使い方をハンズオン形式で学ぶ事が出来るサイトです。
無料で受けれるのが魅力で、Azureの雰囲気をつかむためにも、一度触ってみてはいかがでしょうか。
無料枠
でも上記だけでは正直、テストに合格するまでの知識を蓄えずらいです。
ハンズオンとはいえ、文章を読み解く形で、実際に目の前で講師が説明してくれるわけでもないです。
やはり講師に直接説明してもらったほうが頭に入りやすいですよね。
Udemyには問題集だけではなく、講義もたくさんあります。
Udemyはサブスクリプションではなく、買い切り型の料金体制なので、1度購入してしまえば、何回でも繰り返し体験することができます。
値段もそこまで高くないので、試してみてもいいんじゃないでしょうか。
満点・高得点にこだわらない
IT業界では、資格が名刺代わりと言われており、資格取得に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
試験に挑むには、しっかりとした試験対策をして挑みたいところですよね。
でも考えてみてください。
- 「私はクラウドの資格を持っているんです。」
- 「僕は国家資格を持っているよ。」
などと自慢する人もいますが、こういう人たちは点数をあまり公表しないんです。
ということは、「合格」すれば何点取っても、資格取得には変わりないんです。
1000満点中700点合格で700点であろうが、1000点であろうが合格は合格。
ブログなどでは不必要な情報は載せないという選択肢もあります。
ですが、僕はありのままの自分を受け入れてほしいと思い今回、707点とギリギリですが、あえて点数を公表しました。
満点を目指すのではなく、8割くらいを目指して受験するのをオススメします。
そのほうが勉強時間短縮が見込めますので。
試験勉強に時間を費やしすぎず、少し不安だなと感じるくらいで試験を受けてみてもいいんです。
是非、試験を受けてみようという気持ちを大事に進んでみてください。
試験
さて、参考書と講義、問題集をやり終えた先に待っているのが試験ですね。
以下のサイトから試験予約するのが一般的です。
テストセンターか自宅で受験するかを選択できます。僕は自宅で受験しました。
諸手続きを終え、試験を受けたのですが、8割を目指して受験しているので、個人的には難しく感じました。
正直「今回は落ちたな。次いつ受けようかな」と思いながら問題を解いていました。
ですが、上記に書いたUdemyの問題や徹底攻略シリーズの章末問題で培った知識が活かすことができ、「これかな?」レベルで問題を解いていきました。
その「これかな?」の正答率が多かったのかもしれません。
そう考えたら、しっかり勉強した人にとっては、難しい試験ではないかもしれないですね。
まとめ:知識をしっかりつけたいのであれば、試験に受かってから再勉強
さて、いかがだったでしょうか。
本記事では、短い時間で試験合格ができるかに焦点をしぼって解説しました。
中には資格合格が目的じゃなくて、Azureを勉強するのが目的という人もいるでしょう。
そういう方でも、ある程度勉強して資格を取ってから再度勉強することで、記憶の定着がはかれると思います。
また、ハンズオンをすることでも理解スピードが格段に上がると思います。
僕は今回はハンズオンをしっかりしないで勉強に励んだので、もしハンズオンを集中的にしていたら、もっと早く合格できたかもしれません。
それも人それぞれなので、自分に合った勉強方法を見つけてみてください。
この記事がAzure試験合格の参考になればうれしいです。
ではまた。