こんにちは。だんにこ(@dannikosu)です。
映像制作の需要が増えてきている昨今、新たに映像制作を検討していたり、実際に作成した人もいるでしょう。初めて作成した動画は構成もまとまっていなくて、あとから見返しても観づらかったりと、いい動画ではないはずです。何事も勉強が必要です。
今まであなたが経験してきた中にも「勉強法」と上げられることもあります。
- 学校の勉強
▶教科書に乗っている情報を覚えて、テストに挑む。 - 資格勉強
▶参考書を購入して勉強し、問題集を繰り返し説いて試験に挑む。 - 部活動
▶監督や先輩に教えてもらって、実践しながら学ぶ。 - 運転免許
▶教習所に通って決められた項目を勉強して、試験に合格する。
簡単ではありますが、だいたい上記内容ですよね。では映像制作の勉強方法ってどうすればいいのでしょうか。答えは以下になります。
- 映像制作
▶テレビ番組などの映像作品を制作側の目線で見て技を盗み、自分でも作ってみる。
この1点に尽きると思います。ではどうやってテレビ番組を制作側目線で見るのかという具体的方法を本記事ではお伝えします。これから映像作品を作成しようとされている方や、作成方法に悩んでいる方にお役に立てればと思います。
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テレビ番組を制作側として観る
それでは1つずつ見ていきましょう。
視聴者が分かりやすい工夫がされている。
僕の個人的体験ですが、ある動画を作成して感想を聞くと「面白かったわ」とか言ってくれるんですが、この部分こうこだわったんやけどどうと聞くと「気づかんかったわ」という返答が多いのです。制作人が思っているより視聴者は気づいていないのが多々あります。制作人は映像のことをすべて理解した状態で制作しているのですが、視聴者は初めて映像を観るので、内容を理解するのがやっとなのです。このあたりの内容を以下の記事で詳しく書いていますので、気になる方はご覧ください。
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【プロ直伝】動画編集のコツを教えます。【結論:やさしさが大事】
動画編集をやってみたいがやり方が分からない。時間をかけて編集したけど分かりにくい動画になってしまった。どうやったらうまく編集できるかが知りたい。編集のコツとかがあれば教えてほしい。 ...
強い映像はそのまま見せて、説明が必要な部分はナレーションで説明。
撮影中には「強い映像」というのが必ずあります。動画コンセプトにもよりますが、強い映像が無ければ撮影的には失敗です。例えば以下のようなものが強い映像といえるでしょう。
- 出演者が体を張ってリアクション
- 予期もしないハプニング映像
- 印象的なパワーワードをコメント
- 出演者の喜怒哀楽が激しい
- 展開のいわゆる「オチ」の部分
制作人は上記のような映像をどの場面で撮影すると事前に計算して、撮影に臨みます。僕たちは強い映像を盛り上がっているとも表現をします。映像全体を通して、全部が強い映像だとかなりうるさくて観ずらい動画になります。なんでも緩急が大事になります。スポーツでもフェイントなどを入れることによって素晴らしいプレーが生まれるのと同じで、動画作成でも緩急が必要です。盛り上がるところもあれば、企画説明や場面転換でナレーション説明のところもあったりと、視聴者を作った映像作品に引き込んだり、自分の思い通りに誘導するため様々な技術が取り込まれています。
実は強い映像はよく次回予告とかに使われたりします。僕も編集していたのですが、次回予告は30秒とかしか時間がないので、強い映像をよく並べたりします。次回予告はとにかくインパクトを与えないと次回観てくれなくなりますからね。観たいと思わせるためには強い映像を入れるように心がけています。
構成がしっかりしている。
テレビ番組の構成というのはだいたい決まっています。
- オープニング
- 企画説明
- 本編
- シメ
ホントにざっくりですが、大きく分けるとこんな感じです。これにロケだけの番組や、スタジオだけの番組、スタジオ展開+VTR、という形で構成されています。さらにVTRの中にも上記のような構成がきっちり組まれています。構成を考えるのは番組によりますが、映像を作る責任者のディレクターが主になります。中には構成作家が台本の形を作って、それをディレクターが作りたいように作るような感じもあります。
台本の作り方について解説した記事もありますので、気になる方はご覧ください。
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【一番大事】台本が編集で絶対に欠かせない理由【結論:迷わない】
編集中にどの編集が正解か分からなくなり、完成物を見失ってしまう。編集中に撮影し忘れた映像があるのに気づくことが多々ある。チームで動画撮影時にイメージを口では表現しずらく、動画イメージを共 ...
ディレクターから「見えた?」と質問される。
会議とかロケ前によくディレクターに「見えた?」と聞かれていました。最初は何のことかさっぱりでしたが、ロケをする前に完成する映像が頭の中でできたことを「見えた?」と言います。最初のころはもちろん全く「見えない」状態でしたが、やはり慣れてくると、「見えました」に変わってくるのです。あなたも動画作成に携わることになったら、「見えた?」と言ってみてはいかがでしょうか。
【豆知識】放送業界に携わるスタッフ一覧
放送業界を知らない人用に登場人物を以下にまとめました。私個人の意見も多少入っています。参考程度に見ていただければ幸いです。
スポンサー | お金を援助してくれる神様的存在。僕レベルにはあまりかかわりのない人。 |
プロデューサー | 番組の最高責任者。お金やスタッフ管理、最終決定権の持ち主。 |
ディレクター | 担当VTRの責任者。構成、ロケ、編集までを担当。 |
AD | ディレクターの補佐。基本雑用だが、一人でロケへ行ったり編集もしたりと映像の何でも屋。 |
カメラマン | カメラを回す専門の人。技術さんの中でも責任者的存在。 |
カメラアシスタント | カメラマンの補佐。ケーブルさばいたり、照明したり音声したり。 |
音声 | 音関連の専門の人。ピンマイクや指向性マイクを持ち歩く。 |
照明 | 光の調整などを行う人。主にスタジオ収録にいるイメージ。 |
編集 | ディレクターが編集してきた映像を最後まで完成させる。手の動きがめちゃめちゃ早い。 |
音効 | 編集では音の編集はやらず、音だけを完成させる人。音楽好きが多い。 |
構成作家 | 番組の構成やネタを考える。会議が一番の活躍場。 |
美術 | 番組のセットや小道具を扱う。意外と力仕事が多い。 |
衣装 | 番組出演者の衣装を用意する人。スタイリストとも言う。 |
メイク | 芸能人のメイクを担当。あまり僕たちとかかわりのない人。 |
これだけのスタッフが集まって1つの映像を作っているんですね。自分でまとめていて、改めてびっくりしました。気になる職業はありましたか?
まとめ:テレビ番組は色んなプロが知恵を絞って作られている。
テレビ番組はそれぞれのプロが集結して作成されています。なので映像を勉強するには持って来いの教材です。好きなテレビ番組の構成を一度台本に落とし込んでみるのもいい勉強かもしれません。最初はかなり難しく感じるかもしれませんが、徐々に慣れてきますので、めげずに頑張りましょう。またいろんな映像の勉強方法もお伝えできればと思います。
ではまた。
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